Nコの粒子をあつめたらそれらの運動量ってどうなるの?
こんにちは、“物理は暗記ではない”をモットーに書いています、しょーまです!!
今回はNコの粒子を集めた場合における、運動量はどうなるか考えていきます!
前回少し学習した重心について考えてみましょう。
重心は
と表せます。
これを変形すると、
これはどんな意味を示すかわかりますか?
これは重心からみた各粒子の位置ベクトルに質量をかけた合計は0(太文字はベクトルを表します)になることを示しています。
これを微分する(mは質量であり定数であるため微分には影響を及ばさず、rn−rGをひとかたまりと見て微分する)と、
となります。
左辺は重心からみた各粒子の運動量(内部運動量)を表し、これはどんなときも0であることを意味しています。
逆にいえば、粒子を相対的にみてその運動量が0になっている点を重心というのです。
また、前回のときに話したNコの粒子を集めた場合の各粒子の運動方程式をNコ足した式を覚えていますか?
加速度aは速度vを微分したものだから、
となり、n番目の粒子の運動量とPnとおくと、
と変形できます(なぜこの変形ができるか忘れてしまった人は運動方程式から“運動量を求めてみよう“をみてみてください!)
この式より、粒子同士が及ぼしあう力(内力)は含まれていないので、全粒子の運動量は全外力のみによってきまることがわかります。
今回は2つ重要なことがあります。
・重心からみた各粒子の運動量(内部運動量)はどんなときも0である
・全粒子の運動量は全外力のみによってきまる
次回は各粒子の運動方程式をNコ足した式から運動エネルギーについて考えていきたいと思います。